2021-01-25

スケールスピード1(設定速度精度)



今回は、設定速度(=スピードメーターの値)とスケールスピードとを比べてどれくらい正確なのか調べる。

前回、60km/h の走行では危なかった。外周外側のR2カーブやR3カーブは問題無かったが下側部分の曲率の小さいR1と左内方分岐器(22番のカーブにあるポイント)で車輪が浮いている!先頭の重いディーゼル機関車は大丈夫だったが、その後の(荷物を積んでいない)軽い貨物では外側車輪に車重が掛り内側車輪が浮いてしまった様だ。そして、片輪走行でポイントに突っ込み脱線するところだった。スピードの出し過ぎはカーブも怖いがポイントも怖い。とい事で、どれくらいの速度だったら大丈夫なのか?50km/hなら大丈夫そうだが、実際はどれくらいの速度なのか?列車により同じメーター速度でも見た感じの速さは異なっているけど、どうなっているの?などなど。

スケールスピードメーターはマイコン(Arduino)とセンサーを用いてある区間の通過時間を計測しその値から速度を計算してしているのが多い様だ。売っているのは高いし、作るのは大変(いづれ作りたいとは思うが)。というわけで、ローテクというか力技で行った。

方法

1.外周路の距離を計測する。→ X m

2.外周路を一周する時間を測る。→ Y 秒

3.速度を計算する。

        外周路:X cm = X/100000 km  

        一周時間:Y 秒 = Y/60 分 = Y/3600 時間

        模型速度: X/Y cm/s = (X/100000)/(Y/3600) km/h = 0.036X/Y km/h

        実速度 = 模型速度×87   (HO は 縮尺1/87)

 ・外周路の長さ

    Railroad Modellerには線路の長さを計算してくれる機能があり、それを用いた。

    下図中のオレンジ色の外周路の長さが、右側のSection Length に出る。→ 1178cm






        


・一周時間

駅先頭の時計のところを列車先頭が通過したら開始、一周してそこにきたところで計測終了。スマホのストップウォッチを用いて、目で見て手で押すわけだからそれなりの誤差ではある。

・速度(スピードメータでの)

いづれもcontrol画面で速度を60km/hと設定した。

・結果

1.BR012 蒸気機関車














2.BR290 ディーゼル機関車
 














3.LINT27 気動車














4.Reihe Ub 電気機関車
 













機関車とプラットフォームの屋根と激突してしまったので取り除いた。隣に留まっている LINT27の鼻面と並ぶのを目安にしてストップウォッチを押した。






結果


設定速度

一周距離

一周時間

模型速度

模型速度

スケール速度

設定速度と


km/h

cm

sec

cm/s

km/h

km/h

スケール速度の比

BR012

60

1178

56

21.0

0.76

65.9

0.9

BR290

60

1178

77

15.3

0.55

47.9

1.3

LINT 27

60

1178

80

14.7

0.53

46.1

1.3

Reihe Ub

60

1178

116

10.2

0.37

31.8

1.9

BR012 はスケール速度より遅く表示される辛いメータである。(0.9倍)

その他はスケール速度より早く表示される甘いメータである。(1.3〜1.9倍)

Reihe Ubは甘すぎである。(1.9倍)

BR012がメーター読み60km/hで実速が66km/hということは、メーター読み70km/hだと実速78km/hとなる。

前回の走行で、設定速度が70km/hでは危なく60km/hが安全であった。つまり、私のレイアウトは 78km/hで走るのは危なくて、66km/hがやっとということである。世の中一般のレイアウトではどれくらいの速度で走れる様に作られているのだろう?

設定速度があまり正確でない事がわかった。次回は、スピードメーターの設定がいじれるので調整してみたいと思う。どうなるか。。



                    


2021-01-21

シャトルトレイン4(S88設定2ー走行編)

今日の予定
a)この画面内の S88 Query Interval の値を 150 → 250 に変更する。
b)列車速度を現在の 44km/hから60 や 70 に上げる。
これで改善するかどうか試す。

簡単な速度変更から。
最初 70km/hでやろうとしたが、とんでもない!出し過ぎで脱線します。
次に 60km/hでやろうとしたが、なんとかなりそうだがちょっと心配。
という事で、55km/hにしました。
<SL+客車3両、55km/h、S88 Query Interval 150ms>

速度を上げると停止するまでの距離も長くなる、駅構内からはみ出してしまう。ダメでした。やはり停止した後発車してすぐにまた停止する。それにしても、実際のところ速度はどれくらいなのだろう?スピードメーターは正しいのか?

次に、S88 Query Interval の値を デフォルトの150から100上げて250にする。
250にしようとしたが、選択肢になく330にする。


<SL+客車3両、44km/h、S88 Query Interval 330ms>

ダメでした。やはり停止した後発車してすぐにまた停止する。
実は、この後 1000msで試したが同じでした。

う〜んっ困った、という事で。
客車を外して蒸気機関車のみにしてみる。
<SLのみ、44km/h、S88 Query Interval 330ms>

これは良い、一回しか止まらない。
ホイールベースなのか。。

試しに、ホールベースの短い貨車を引いたディーゼル機関車で試してみる。
<DL+貨車、44km/h、S88 Query Interval 330ms>(外周中間停車)

これも良い、一回しか止まらない。

今までは、外側外周路で中間停車をおこなっていた。内側のスイッチバックとループを使って始点終点でどうなるか試してみた。
<DL+貨車、44km/h、S88 Query Interval 330ms>(スイッチバック始点終点)

ちゃんと動作する。何もしなくてもちゃんと止まって向きを変えまた走り出す、嬉しい。

<内外周回シャトルトレイン>
外周路と内側路を組み合わせた長い距離長い時間のシャトルトレインやりました。


エンドレスで無限に繰り返すのをを眺めているのはとても楽しい。メモリー機能を使えば複雑な動作も可能だが、簡単なシャトルトレインでも結構楽しめます。
<脱線!>

気持ち良く走っていたのですが、ダブルスリップのところで脱線してしまいました。複雑で見ていると楽しいダブルスリップですが、どうも危なっかしい。CS2がリセットされてしまいどうなるか不安でしたが、ちゃんと復帰しました。よかった。
シャトルトレインへのこれ以上の深追いはやめます、どうして良いやら分からなし。
列車検知を用いたメモリー機能の方に挑戦です。

== 2月9日追加記述 =======================================================
その後色々試しているのだが、ABVをOFFにするとちゃんと動作する事がわかった。ABV(Aceleration Braking Delay)そのものが関係しているのか、それともABVをOffすることで停止距離が短く(ほとんど瞬間停止)なるのでそれが効いているのかわからないがとりあえず希望している動作はしてくれる。ただ、ブレーキの音もなくいきなり停止するのはとても変ではある。ABVの設定値をいじってみるか。。。
======================================================================
 
次の予定
・スケールスピード計測
 メーター読み 70km/hはスピード出し過ぎというのが分かったが、実際の速度ではどれくらいなのか、スピードメータの値は正しのか検証する。

2021-01-19

シャトルトレイン3(S88設定1ー設定変更編)

シャトルトレインの二度発車を改善するためS88の感度を調整しようと思う。

まずは走らせてみた。

<シャトルトレイン中間の停車>

ややっ、蒸気機関車+客車3両でコンタクトレール1でもちゃんと動く。停止は一度だけ。全然問題ない。昨日から何もいじってないが、昨日はダメだったが今日はちゃんと動いた。わけがわからん。

とりあえずS88の設定を見てみよう。
<setup画面>


CS2のsetupタブをタッチしてsetup画面を開く。画面左下のスパナマークをタッチして編集モードに移行する。

<setup編集画面>


画面全体が青色背景になり編集モードになった事がわかる。画面下から編集する項目を選ぶのだが、S88 が見えないので ◀︎ ▶︎ をタッチして項目をスクロールさせる。S88 が見えたらタッチする。

<setup/S88編集画面>


S88の設定項目はこの2つ。どうすれば良いのか、、、。右下の ? をタッチしてヘルプ画面を表示させる。

<setup/S88編集画面-HELP>



 なかなか読み応えのあるヘルプである、日本語になっているともっと嬉しいのだけれど。赤枠で囲んだあたりが関係ありそう。
訳してみた。
列車検知区間が短い場合や短いトラックを複数つなげて長い列車検知区間にしている場合に、機関車をゆっくり走らせると短接触の割り込みが発生する時があります。
短接触割り込みが生じると、接触報告はOff(非接触)になって再びOn(接触)になります。
この列車検知区間での接触をトリガーにした走行プログラムを作っている場合には望まない事が起こるでしょう。
S88による列車検知区間の短接触割り込みはQuery Interval を高くする事で防げます。基本の設定値は 150ms ですが、列車検知区間やトラックを変更できないのであれば、時間設定値を 250ms かそれ以上にすると良いでしょう。

まさにこれですな。
may experience  ってのはどの程度割合で起こるのでしょう。起こることもある、起こる可能性がある、起こるかもしれない、、、どうなんだろう。ヘルプに書いてあるってことは結構な割合で起こるからなんだろうと思うけど。
という事で、以下 a,bを明日試してみたいと思う。
a)この画面内の S88 Query Interval の値を 150 → 250 に変更する。
b)列車速度を現在の 44km/hから60km/h や 70km/h に上げる。

オマケ
<setup/version>

ついでという Version画面を見る。CS2はLinuxで2013年のOSということがわかる。買ってからOSのバージョンアップはやっていないがソフトウェアのバージョンアップは何回か行い、現在 4.2.1 ということがわかる。ずいぶん古い製品ではある、性能的には問題ないが壊れないか多少心配ではある。

2021-01-17

シャトルトレイン2(在線検知区間や列車長を変更)

前回行った設定でシャトルトレインやってみた。

列車の長さや列車検知区間の長さを変えて様子を見る。


<蒸気機関車+客車3両>


調子悪い。一旦停車し発車するが、また停車してしまう。


<列車を短くする=蒸気機関車のみ>
客車を外し蒸気機関車だけでやってみた。列車検知のコンタクトレール区間が短くホイールベースの長い客車が影響しているのかと考えた。

これは、一旦停車した後発車してそのまま停車せず走り続けた。これが予想した走りで正し。ということは、ホールベースが長い客車が悪さしているのだろうか。
客車のホールベースは 13cm  で コンタクトレールの長さは 17cmだがら問題ないと思うのだけど。下の写真を見てもわかるとと思おうが、コンタクトトレールの方が長い。













<コンタクト(列車検知)区間を長くする=コンタクトレールを伸ばす>


トラック2つを長いコンタクトトラックにした。

これならホールベースの長い客車が問題であったも余裕で長い列車検知区間なので収まるはずだが、だめ。一旦停止後に発車してすぐに停車する。

う〜んっ、わからない。

次は、センサーの感度を調整してみるか。

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実は、このブログを作成した後に再生したところ、動画の音が出ない!!いや、正しく言うと、音が出ないのではなく音が無くなってます。

デジカメで撮影した動画ファイルを imacのiMOVIEで編集しているのですが、その編集過程で音が無くなってしまった様です。調べたら、原因がわかりました。mac の os が Catalina になり ”64ビットテクノロジへの移行の影響を受けるメディアフォーマット"があり、その中にAVIファイルがありました。→<macOS用iMovieの互換性のないメディアについて>

対応方法は、一度そのAVI  ファイルを Quick Time Player で開きMOV形式のファイルにして書き出し、そのMOV形式ファイルの iMOVIEで編集すれば大丈夫です。 私の使っているデジカメずいぶん古いですが、それでファイル形式が古いのかしら。確認したら2010年に買ったものでした。

もう一度編集し直して動画を貼り付けしなおしました。 

2021-01-16

シャトルトレイン1(設定確認)

前回の走行でシャトルトレインの停止がうまくいかなかった。一度停で良いところが停止後に発車して直ぐに停車しまた発車し停車すると3回停車/発車してしてまう。列車検知がうまくいってない、何が悪いのだろう?今一度シャトルトレインの設定をし直してみる。

1.コンタクトレール作成

<裏側>













通常のCトラックを改造してコンタクトレールにする

青丸部分:左右のレールを接続している金属部分を切断。

赤丸部分:絶縁キャップをはめて隣のトラックと絶縁。

Cトラックの片側レールが独立して絶縁された状態となりコンタクトレールとなる。

<表側>






C

171.7mmのトラック1つがコンタクトレールとなり、ここで在線検知するわけだ。ここに列車が来ると、金属車輪が左右レールを接続させて電流が流れ列車検知 "On" となりそれを受けて列車を停止させる。

<CS2のレイアウト画面>













↑列車がくる前(列車検知が白色)

↓列車が来た(列車検知が反応し黄色になる)






2.
シャトルトレインの設定

<CS2コントロール画面>



CS2のコントロール画面で希望する列車のシャトルトレイン設定ボタン(スパナマーク)をタッチして画面に入る。シャトルトレイン設定後はこのコントロール画面のシャトルトレインアイコン(設定ボタンの右横)をタッチするとシャトルトレインが開始する。

<列車設定画面>






この列車のいろいろな設定ができるが、とりあえず左下のシャトルトレインボタンをタッチしてシャトルトレインの設定画面に入る。


<シャトルトレイン設定画面>













今回は、山手線の様な周回路なので始点と終点は無い。

 ・始点:ー(設定無し)

 ・中間点:14番。(全体レイアウトのセンサー一覧図参照)

 ・終点:ー(設定無し)

 ・速度:最大速度の%で指定する。値はお好み。35%とした、44kmくらいか。

 ・停車時間:秒で指定、値はお好み。5秒とした。

見てわかるが、基本英語で一部ドイツ語が混じる。初期設定で言語は英語にしたのだがドイツ語のままで翻訳されていない箇所があるのが面白い。

この後、コントロール画面にてシャトルトレインを開始する。

はたして、、、どうなるか、次回に続く。


2021-01-07

2021最初の走り

 レイアウト全体を撮るにはどうしたら良いのでしょう?

分割撮影しました。

<右側>













将来、山を作りトンネルを掘る予定です。とりあえずトンネルポータルだけ建てました。


<中央>













駅に停車中の列車を後ろからの撮影です。

<左前>













CS2と3台のm83が見えます。CS2の右にはL88があるのですが切れてます。奥には田舎の小さな駅、湖(池?)と橋、トンネルが見えます。CS2のレイアウト画面になっていて、手動運転の際はここで分岐器の切り替えやスピードの調整を行ってます。


<左奥>








信号所、荷物扱い所、工事作業所などが集まった操車場の感じになってます。信号所の前には分岐解除器がありここで貨車を切り離せます。右側の線路の形が美しいですな。



<2021初めての走り>

駅舎やプラットフォームも作りましたので雰囲気も出ました。

デジカメとスマホの両方で撮影したのですが、スマホの方が良く撮れました。

が、三脚が無いのでブレブレですね。


<BR012蒸気機関車の発車>

手動発車でじわじわと速度を上げてます。スモークジェネレータを付けたので煙が出ます。本物の煙とはちょっと違う感じはしますがやはり良いですね。



<BR012蒸気機関車の停車/発車>

シャトルトレイン機能を使っての自動停車と発車です。止まる際はちゃんとブレーキ音も出るんですね。実は、シャトルトレインはうまくいってませんで、この動画のあとまた停車してしまいました。何が悪いのだろう?列車検知区間をコンタクトレール1つにしたのだがこれが原因か。

2021-01-04

新レイアウト

<線路レイアウト>


物置の屋根裏に設けたため、天井も低く部屋の中央に柱もあり苦しいレイアウトとなった。
線路はメルクリン のCトラックを、線路配置CADは RailModeller Pro を使用。
台の高さ:40cm。大きさは横:454cm、左縦:192cm、右縦:100cm


<分岐器とデコーダー>


分岐器(Turnout) 21(その内三方向分岐 1,  ダブルスイッチ 1)、連結解除器(Uncoupler) 1
デコーダーは22(分岐器 : 21、連結解除器 : 1)
分岐器のデコーダーの内訳 分岐器内デコーダーが 9、m83外部デコーダーが12
(m83は1台で4デコーダーあり、3台使用で12デコーダーとなる)
デコーダーのCV値は図参照


<列車検知トラック>

L88(Link S88)を1台使用しセンサーは16ヶ所
検知トラックの内訳
純正サーキットトラック2、コンタクトトラック4、残りは自作コンタクトラック。
検知トラック番号は図参照。


★配線が大変★
デコーダー
 分岐器内デコーダーは配線必要ない。(のだがお値段が高い)
 m83デコーダーは、各分岐器からm83へ3本必要。
 全部で3(本)x4(デコーダー)x3(台)=24本
 ただし、連結解除器は2本で良いので23本となる。
 それに加えて電源線が2本(m83は複数台利用でも電源は一ヶ所で済むので助かる)
 というわけでデコーダーで25本。
列車検知
 各検知トラックからL88に1本配線するので16本。
 それにアース線が1本。
 合計17本。
CS2から線路への電源線が2本
総合計で43本の配線が台の下を這い回っている。
最初の読みが甘く配線取り回しでは苦労した。
最初は溝を掘って線を通そうとしたのだが、本数が多くて破綻した。
結局床に穴を空けてトラックから台の下に線を垂らし、線を引き回してm83やL88の下の穴から再び上に上げている。見栄えは良くなったが台のしたはグチャグチャである。
メンテナンスのしやすさにも関係するのですっきりさせたいところだ。
なを、m83は必要な分岐器のそばに設置したので配線は短くて済んだ。
m83は直接CS2と接続する必要は無く線路のそばであればどこでも設置できるので助かる。
(線路から電源線で信号も接続される)
L88を検知トラックのそばに設置すれば短い配線で良いのだが、L88はCS2は直接専用ケーブルで接続する必要があり離れられない。

メルクリン 始めました

2016年夏から初めたのですが、その後歩みは遅かった。

2020年末なんとかまとまってきたので記していきます。